ダンボール広場ダンボールの構造・材質と
強度の関係性

ダンボールの構造・材質と強度の関係性

ダンボール広場ダンボールの構造・材質と
強度の関係性

普段何気なく使っているダンボールですが、その種類に応じて使われている材質や構造が異なることをご存知でしょうか?
構造が異なれば、ダンボールの強度なども変わってくるため、予備知識として知っておくとダンボール選びの際に役立つかもしれません。

ダンボールは3層の紙でできている?

ダンボールは3層の紙でできている?

意外と知られていないかもしれませんが、一般的なダンボールは、表面と裏面のそれぞれに「ライナ(英語:liner)」というボール紙が使われ、さらにその中にサンドウィッチされる形で「中芯」という波系の紙が使われています。ダンボールの断面を横から見た際に、波型の紙を見ることができるかと思いますが、それが「中芯」にあたります。

「中芯」の波型のように三角形の連なる構造を「トラス構造」と呼び、力が加わった際に力を分散することができます。
そして、衝撃に強い頑丈なダンボールは「トラス構造」の状態で、糊でしっかり固定することでできあがります。

ライナの種類は大きく分けて2つ

ライナには、「Cライナ(ジュートライナ)」と「Kライナ(クラフトライナ)」という原料と強度が異なる2種類の材質があります。
Cライナは古紙のみで作られているため強度が低めですが、Kライナでは古紙にバージンパルプも加えているため、比較的強度が高くなっています。

Cライナ

  • C5ライナ・・・強度をさほど必要としない箱の他、仕切りやパットにも多く利用されています。
  • C6ライナ・・・C5より若干強度は増しますが、近年はK5で代用されることが多いライナとなっています。

Kライナ

  • K5ライナ・・・小さく壊れやすい物を梱包するのに適したライナです。また、印刷を施した際も、綺麗な仕上がりになります。
  • K6ライナ・・・ある程度の強度があるため、荷物を積み上げた時にも天面が潰れにくいライナです。
  • K7ライナ・・・強度に優れているため、輸出用や重量のあるものに使用されることが多いライナです。

ライナの種類に大きく分けて2つ

※Kライナには、全体の約30%の割合でパージンパルプが含まれています。

強度の決め手はフルート?

ダンボールの強度は、紙が厚いから強くなるとは限りません。たとえ薄くても「中芯」の波の数が密集していれば頑丈になります。
この「中芯」の波のことを「フルート(英語:flute)」と呼びます。「フルート」は通常、30cmあたりの波の数や厚みに応じて分類され、それぞれ強度が異なります。つまり、どのような種類の「フルート」が使われているかによって、ダンボールの強度が決まってくるということです。

そんなフルートの種類と特徴について、厚さごとに分類してみました。
主に下記の5種類のフルートが一般的なダンボールで多く使われています。

Aフルート(5mm厚)

最も一般的なタイプのフルートで、青果の梱包や引越用の段ボールとして多く使われています。

Bフルート(3mm厚)

小さく軽量な物の梱包に多く使われています。また、POPやディスプレイの商材として人気です。

Cフルート(4mm厚)

波の目が細かいため、厚さが薄くても強度を保つことができます。

Eフルート(1.5mm厚)

一般的に、ギフト用の外装箱や化粧箱など軽量な物の梱包に使われています。

Wフルート(8mm厚)

非常に分厚く丈夫なため、重い物の梱包や、海外に荷物を発する際に多く使われています。

これら以外にも、3重になったAAAフルートや世界最薄のGフルートなどの特殊なタイプも数種類あり、ダンボールの使用目的や用途に応じて使い分けられています。

まとめ

ダンボールは強度を保つための構造として、ライナやフルートを含む3層構造が非常に重要な役割を果たしているということが、お分かりいただけたのではないでしょうか?

また今回ご紹介したライナやフルートについては、通販サイトの商品名や商品説明欄では「C5・A段」「K5・A段」のように記載されていることが多くあります。例えば「C5・A段」であれば、「C5ライナのAフルート」のダンボールであると把握することができます。
購入の際に、そのダンボールがどんな材質でどれくらいの強度なのかを知りたいという方は、このような表記を確認した上で、購入されてみるとよいかもしれませんね。

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